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激・桃隆の徒然なる日記&雑記

日常の話やら趣味の創作の話やらを徒然なるままに語っていきます。

 

幸福と辛苦のアンビバレント<1> 

はい、ルードとステラの馴れ初めのお話を書き始めました。
や、急にふっと天啓が舞い降りたもので。
思ったよりダーク寄りになってしまいました。漫画とのギャップェ……。
それにしても……小説とか一体何ヶ月ぶりに書きますかね……。
ブランク空きすぎてヒーコラ状態でございます(;´Д`)

今回掲載するのはプロローグです。
おかしな箇所とか発見されたらコソーリ修正していくスタイル。
なので、あまり深く考えないで読んで頂ければ嬉しいです。

……え? アリオスト小説?
……(目を逸らす)


拍手どうも有難うございました!


 唸る雲、轟く雷鳴。黒色の空はまるでこの男の姿のよう。
 男は剣を振るう。微かに光る刃は、たちまち紅き飛沫を迸らせ、動かぬ肉塊を作り出す。
 大地は赤地獄とも言うべき様で、雨音が、稲妻が、この様相を彩る旋律にもなっていよう。
 男の持つ剣についた血は、激しい雨によって洗い流されていった。
 美しい銀の髪が、濡れる。この男の端正な顔立ちもまた、雫で覆われるが、それは決して涙ではない。
 この男には、他者のために流す涙はないのだ――。
「人というのは脆いものだ……。こうもあっさりと命を落とすとは」
 冷徹なその声は低く、重い。
「足りぬ……。いくら斬っても足りぬ……。この心の空白は、何故、いくら人を斬っても埋まらぬのだ……」
 途方もない空虚感。だが、決して涙は流さない。

 人が人を殺す。それも、ただ単に心の空白を満たそうとするために。
 果たして何百何千もの人を斬ってきたというのか。その罪は重い。
 贖えようか。それもまたエゴ?
 この男には、天罰こそ必要なのか。

 善を勧め悪を懲らしめる。
 勧善懲悪という概念が真理なら、この男は痛苦に悶えるべきである。
 信を賞し罰は必ずや。
 信賞必罰という概念が真理なら、この男は辛苦に悶えるべきである。

 この男――《漆黒の修羅》ルード・ファランクスには、微塵の幸せも与えてはならないのか?
 幸せがあるとしたら、それは彼の心が満たされた時。
 心を満たす手とは如何。人を斬り続けて満たされようがあろうものか。
 それは、ルード自身も薄々感じている。
 しかし、人斬り以外の渇望を満たす手段を知らない。
 このまま、二つ名の通り、修羅として生を終えるのであろうか。

 その前に、無償の愛を知ることができるのならば。
 ルードは、そのために生きる道を見出せるかもしれない。
 許されるものなら。許されていいのなら。
 愛を知り、罪を贖って生きることを使命と思える日が来るのならば。
 これこそ、ルードにとっての幸せの形なのだろう。
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category: 小説

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