激・桃隆の徒然なる日記&雑記

日常の話やら趣味の創作の話やらを徒然なるままに語っていきます。

 

涙を拭いて <5> 

……約3ヶ月ぶり……覚えていた方は果たしていらっしゃるのだろうか……。
正直自分でも内容を覚えていなくて、久々に読み返したのですが、
何というか、同じような内容を言葉を変えて繰り返しているような気がして、
まぁ、ぶっちゃけ、クドい!\(^o^)/
そして今回更新分も案の定になって、いわゆるgdgd!
……予定通りにいけば、多分次々回で最終回になるのではないかなーと。
意味が分かりませんね、そもそも小説書いたの約3ヶ月ぶりでしたよorz
筆力の衰えを感じます……はーやれやれ。
楽しみにしていた人いらっしゃるか分かりませんが、よろしければ続きより!


拍手どうもありがとうございました!


 公園を散歩している、家族がいた。仲睦まじい夫婦の間を歩いているのは、まだあどけなさの残る、二人の間の娘だった。歩きながらしている談笑は、幸福という言葉以外に形容しようもない、温かさがある。
 ハトが三人の前をのたのたと横切った。娘は無邪気にハトを捕まえようとするも、手をするりと抜けて、飛び立っていった。
 そんなことしちゃダメよ、ハトさんがかわいそうだから。
 娘の母親は、優しく諭した。
 どれ、お父さんが捕まえてやろうか?
 娘の父親はそう言って、少し先にいたハトの群れに飛び込んだのだが、あっさり全て飛んで逃げられた。
 おとうさん、だめだよ。ハトさんがかわいそうって、おかあさんがいったもん。
 娘は、愛する父親にたどたどしく言葉をかけた。
 時は晩秋。公園の木々は、枯葉をわずかに落とし、間もない冬の到来を物語っているようだった。頬に当たる凩(こがらし)は冷たく、どこか寂しげで、大人が感傷にふけるにはもってこいのノスタルジックな匂いがした。
 時は流れゆく。娘はどんどん成長してゆき、大人になって、どこかに嫁ぐのだろう。夫婦はどんどん年老いてゆき、子の、孫の、成長を見守るのだろう。
 それは世の常。生きるものが繰り返していく営み。その中は、幸も不幸も玉石混淆である。どんなに楽しかろうと、苦しかろうと、平等に時だけは流れていく。
 しかし。
 つらくとも生きることに貪欲だった少女は、この〝夢〟をどう感じるのであろうか。


「夢……」
 カトレアは、夢から覚め、目を見開いた。鮮明に覚えている夢に驚き、カトレアは胸の鼓動の激しさを感じていた。
「何で、あんな夢見たのかな。ここにいるようになってから、二回目かもしれないわ」
 でも。
「……あれを、〝幸せ〟というの? 私は、今まで〝不幸〟だったの?」
 自分の人生への、疑念と迷い。
「わ、私……」
 カトレアは目を潤ませた。ここ数日間の自身の心の変化に動揺し、思考が迷走している。氷のように冷たかった心から、花が萌芽したかのような。
「…………」
 涙を拭いた。温かい涙を。
「……フェイ、シズ、さん……」
 同居している男の名を呟き、ゆっくりと居間に足を運んでいった。


 件の男は、コーヒーを飲みながら、渋い顔をしていた。何故か。少女カトレアは、やはり私は邪魔なのか、ほのかに抱いた想いは気の迷いだったか、など、先程とは一転してネガティヴな感情をわずかに持った。
「ねぇ……」
 カトレアがかすかにフェイシズへ声をかけたら、フェイシズは脊髄反射的にカトレアの方へ顔を向けた。
「あ、あぁ、おはよう。今日は早いな」
「何、しかめっ面しているの?」
「い、いや、その……君には話せんよ……ハァ……」
 隠し事でもあるのだろうか。私のこと、家族なのか他人なのかどっちなの、と癇癪でも起こしたい気分になったカトレアだが、ぐっと言葉を飲み込んだ瞬間、思い出したことがあった。
「……変な本、全部捨てられちゃったね、アイリスさんに」
 途端、フェイシズが鬼の形相になった。
「アイリスの仕業かぁーーー! クッ、まさかの……! お、俺がうっかり出しっぱなしだったのもいけなかったがぁー! くそぉ、くそぉ!」
「…………」
 そこには、父の威厳など欠片もなかった。カトレアは目を点にして呆然としている。
「……ハッ! 俺は一体何を……」
「今更正気に戻ったの!? もう、バカ!」
 ツッコミを入れたカトレアの姿は、まさにフェイシズの「娘」であった。
「!」
「カトレア……いや、その……」
 フェイシズは微笑み、言った。
「本当に娘と会話した気分になって、ちょっと、心が軽くなったよ」
「…………」
 しばらくの間、時が止まったかのような空間になった。
「……仕事に行ってくる」
 沈黙を打ち破り、フェイシズは得物を携えた。しかし、足取りは重い。
「フェイシズ、さん」
「カトレア……」
「……私は、ここから出ていかないから、心配しなくても大丈夫よ」
 声は微かだったが、噓をついているような口ではなかった。
「ああ、それなら安心だな。じゃ、いってくる」
 フェイシズは、外へと出ていった。
 カトレアは怪訝な思いに駆られた。フェイシズが《始末屋》を生業にしていることは聞き及んでいるが、その詳しい内情は知らない。ただ、剣を持っていくということは危険な仕事なんだろう、とは察していた。
 間違いなく、フェイシズとカトレアの間には、情が芽生えている。しかし、情が芽生えたからこそ、カトレアの中には不安も生まれた。
 もし、あの人に何かあったら、私――。
 カトレアは、拳を作って、自身の胸に当てたのだった。
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category: カトレアシリーズ

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